らばQ(2010.8.29)
何かにつけアメリカは訴訟を起こすことが多い国ではありますが、ハワイの男性が韓国の有名ゲーム会社を訴えたことで成り行きが注目されています。
ゲームをやりすぎて中毒となり、お風呂も入れない、着替えも出来ない、日中に起きることも出来ないというのが訴訟の理由です。
ゲームは2003年にリリースされたオンラインRPGのリネージュ2で、開発は韓国のNCSoft Corp社。
訴えたのは障害を持つ退役軍人のクレイグ・スモールウッドさん(51歳)。このゲームによって精神的な苦痛を受けたと言うもので、朝起きる、着替える、洗う、家族や友人とコミュニケーションをはかるといった通常の生活を送れなくなり、その責任はゲーム会社にあると訴えたのです。
申し立てによると、スモールウッドさんは2004年から2009年の間に2万時間以上をゲームに費やし、3週間の入院を要し、現在では週に3度のカウンセリング治療などが必要になったとしています。
現在でもゲームをしなければいけないという強迫観念に陥ると言い、そういったことに対しての明確な警告がゲーム側にはなく、あらかじめ中毒に陥る危険性を知らされていればゲームを買うことはなかったと主張しています。
以前からMMORPGを初めとするオンラインゲームの中毒性に対して問題視されていましたが、この訴訟の結果次第では同様の訴訟が相次ぐ可能性もあり、裁判の行方が注目されているようです。
Video game firm sued over addiction