日経(2010.9.9)
飲食店の利用客が料理の感想などを投稿するインターネット上のグルメサイト「食べログ」をめぐり、佐賀市内の飲食店経営者の男性(31)が9日までに、運営会社の「カカクコム」に対し、「自分の店の情報を掲載されたくない」と削除を求める訴えを佐賀地裁に起こした。
訴状によると、男性は「望んでいないのに無断で掲載された。店のホームページと食べログの違いをお客さまに説明しづらく、混乱を招いている」「料理を掲載されると、盛り付けやメニューの変更がしづらくなる」などと主張。
これに対し、カカクコム側は答弁書で「写真のページには『最新の情報とは異なる可能性があります』と注意書きをしており、利用者が書き込んだ当時の事実に合致しているので違法性がない」としている。
カカクコムは「係争中のため、詳細については控えさせていただきたい」とした。
食べログは会員登録した利用客の「口コミ」でつくるサイト。店内の様子や料理の写真も投稿され、答弁書によると、今年8月時点で全国約60万店が掲載されている。