【はじめに】
◆今日はちょこっと趣向を変えて、私たちがアマゾンで本を購入する時に参考する(しませんか(汗)?)「アマゾンカスタマーレビュー」(以下「レビュー」)について、私が思っている事を書き留めておこうかと。
実はワタクシ、ブログを始めるまでは結構真面目に、書評というかCD評を(笑)アマゾンに書いていた時期がありました。
ただ、自分のスキルが低かったせいか、改行が上手くいかなかったり、今のブログそのままに「文が長すぎて(笑)」弾かれたりということもしょっちゅうあって。
結局はこのライブドアブログに引越し、内容も書評に変わり、現在に至っているワケなんですが。
◆楽天その他のサイト経由で本を紹介されている方もいらっしゃるとはいえ、今現在、ネットでの本の売上高なら、アマゾンがダントツではないかと(参考:「アマゾン、脱・取次の激流——即宅配へ自前で在庫、物流センター巨大化。2005/10/12, 日経流通新聞MJ」)。
それだけにアマゾンの商品ページにはさまざまな思惑がうごめいている、と感じています。
ヘビーユーザーの方なら当たり前のことかも知れませんけど、一応備忘録代わりに・・・。
いつも応援ありがとうございます!
【あまり参考にしない方がいいレビュアーとは?】
◆アマゾンの商品ページのレビューを見る際、以下のようなレビュアーのレビュー内容については、要注意です。
■書いたレビューがそれ1つだけ
◆レビュアーの名前をクリックすると、レビュアーランキングと、レビューの総数が出ます。
ここでレビューが1つしかない場合には、私の場合華麗にスルー(笑)。
例外もあるとは思いますが、それだけしかないレビューを信用するのはあまりに危険です。
どんなに褒めていてもクソミソにけなしていても、私は基本的には判断基準には含めません。
もちろん、すでにその本を自分が読んでいれば、妥当性も見当がつくのでしょうけど、予備知識なしで「単独レビュー」を信用するのはちょっとリスキーかと、
なお、2つ以上レビューがある場合には、次に従います。
■特定の著者に偏ったレビューがほとんど
◆2つ以上のレビューがあることがわかった場合は、全●●件のレビューを見るをクリック!
ここでそのレビュアーの書いたレビューが出てきますが、本の画像とともに、著者名も表示されます。
レビュー数が一桁の場合にたまに見受けられるのが、特定の著者のみ(ばかり)レビューしているケース。
これもやはり、褒めていてもけなしていても要注意!
仕込みか、イヤガラセの可能性が考えられます。
もちろん、熱烈なファンが純粋なキモチで応援しているケースもありますが、そもそも「熱烈なファン」である時点で、バイアスがかかっていそうですし(汗)。
■特定の出版社に偏ったレビューがほとんど
◆上記のケースの「出版社バージョン」です。
こちらはまだけなしまくるケースは見たことが無いのですが、同じ出版社の本「だけ」5つ星をつけているレビューには何度か遭遇した事があります。
・・・これは出版社さんの仕込みですかね(汗)。
いや、特定の出版社の熱烈なファンという可能性もあるんですが(笑)。
【参考にしたいレビュアーとは?】
◆今度は、上とは逆に「参考にしたいレビュアー」です。
■「ベスト●●レビュアー」等に選ばれている
◆これはもう、レビューの多さと「参考になった」票のおかげで、かなりの信頼感が出てしまいますよね。
ちなみに、「ベスト10」でこんな感じです。
ついでに「50位近辺」と「100位近辺」も。
とりあえずこの辺りのクラスのレビュアーなら信じたいところです(笑)。
■そのレビュアーのレビューに「参考になった」票が集まっている
◆過去に「賛否両論の本」のレビューを書いていると、どっちに転んでも半分は「参考にならない」とされてしまっている可能性はあるのですが、それでも、信用に足るレビュアーであれば、全体としてみれば、「参考になった」票が多く集まっているものです。
そういうレビュアーが見つかれば、お目当ての本のレビューも、そのレビュアーのものをファーストチョイスします。
■そのレビュアーの「他の本のレビュー」に同意できる
◆私の場合、ある程度本を読んでいるので、そのレビュアーの過去のレビューに知っている本が含まれている事があります。
そのレビューを読んで同意できるか否か。
それを信じてハズレたとしても、それはもうしょうがないです。
【それでも見抜けないケースなど】
◆これはちょっとレアなケースなので参考程度で。
最近、何人かのお知り合いさんにご報告した例で、「満点評価のレビューが異様に多く、かつそれらに"参考になった"票が多数寄せられている本」というものがありました。
たまたま私はその本を読んでおり、感想としては、「そこまで高評価される本ではない」、と言うのが自分なりの結論(注:当ブログではご紹介しておりません)。
そこで、それらの高評価のレビューをしたレビュアーを、念入りにチェックしてみました。
◆すると、「レビューが一つだけ」というレビュアーを除くと、上記で挙げた「参考にならないレビュアー」のポイントは一応すべてクリア。
「レビューは3つ以上」
「特定の著者や出版社の傾向もない」
これはどう考えても、「普通のレビュアー」ですよ。
◆しかし、さらにそれらのレビュアーを調べていくと、面白いことに気が付きました。
レビュアーがその本をレビューした日付けはまちまちなんですが、「レビュアーごとに、その本のレビューの日付けと、他の本のレビューの日付けがみな同じ」(汗)。
つまり、「Aさんの3つのレビューは皆、6月30日、Bさんの3つのレビューは皆、7月2日」とかそんな感じなんです。
◆おまけに、該当の本の内容と多少なりとも関連性のある本をレビューしているものが多いので、正直、日付けの事に気が付かなかったら、「あぁ、●●に興味のある人がレビューを書いたんだな」程度にしか思いようがありません。
仕込みだとしたら、かなり高度です。
しかも、それらの満点評価に対しても、数多くの「参考になった」票がついているわけですから、そりゃーこのアマゾンのページ見た人は「買おうか」、という気になりますわな。
◆その後さすがに実際に購入した人から反感を買ったようで、その本には、星1つの評価のレビューもポツポツと投稿されるようになりました。
するととある力が働いたらしく、星1つのレビューの中にこんなフレーズが。
ちなみに1つ星をつけたら3時間で17件の「このレビューは参考になりましたか?」「いいえ」の評価をもらいました。ご参考まで。
要は、少なくともそれだけの数のアカウントユーザーが、待機(?)しているという(汗)。
こうなると、アマゾンのレビュー欄を戦場とした、ちょっとした争いですね(汗)。
(注:なお、無名の著者サンの出したこの本が、「アマゾンのランキングで何位になったか」については、真似する人が出ると困るので内緒です)
【感想など】
◆・・・と、ここまで書いといてアレですが、実は、私以外のアマゾンで本を買われる方が、どれくらい細かく商品ページをご覧になっているのか、よくわかっておりません。
ちなみに、こちとらブログで記事を書く関係上、多少ぁゃιぃ本であっても、結構買っちゃってます。
結果、本が届いてパラパラ見て、そのまま積読状態とかになったりすることもあるんですが(汗)。
◆ですから逆に、本を買う機会の少ない学生さんの方が、私なんかより余程じっくりアマゾンをチェックしている可能性もあります。
「レビューも全部読むし、そのレビュアーも全員調べてます!」なんて方にしてみたら、今回のこの記事は、大甘ですね(汗)。
そういう方がいらっしゃったら、コメントおながいします。
色々作戦練りましょう(爆)。
◆なお、私は今回とりあげた「仕込みまがい」のレビューを真っ向から否定しているのではありません。
そもそも、法に違反しているわけではないですし、それ以前に今回書いた内容も、あくまでわたしの「憶測」ですから(笑)。
いつも、レビュー名を変えて(必然的にレビュー数は1になる)、真摯にアマゾンにレビューを投稿されている方もいらっしゃるかもしれませんし、もしそういう方がいらっしゃったら、失礼な記事だったと思います(気を悪くされたらスイマセン)。
◆ただ、個人的には、むしろ、(自分の)商品のセールスページをより良くしようとする企業努力だけ(?)は見習いたいな、と。
小飼 弾さんも書かれているように、「献本しておいてアマゾンにページがない」という方が、書評ブロガーとしてはよほど痛いです(私は献本関係ないですね(笑))。
どんなにブロガーが、アマゾンに読者さんを誘導しても、そこにページがなかったり(それじゃ送り込めないって(笑))、商品ページが貧弱だと、読者さんの購買意欲も下がって当然。
一言いわせて頂くなら、「とりあえず、商品説明ぐらいつけといて〜!」(笑)
というワケで、今後も私は、アマゾンワールドにどっぷり浸かるのでありました・・・。